音楽制作やミキシングのプロセスで非常に有用なツール【Tone Empire ValveKultレビュー!】
Tone EmpireのValveKultは、音源に適度な歪みや倍音を加えて、輪郭や存在感を引き立てるプラグインです。製品説明ページには、ブリティッシュ・バルブの特性である暖かさや豊かさ、ハーモニクスの世界をトラックに加えるとあり、英国の音響スタイルを意識していることが分かります。そこで今回は簡単に立体感や存在感をプラスできるエンハンサー、真空管特有のハーモニクスを加えるプラグインTone Empire ValveKultを紹介します。
音楽制作やミキシングのプロセスで非常に有用なツール【Tone Empire ValveKultレビュー!】
実際、DRY-MIXのつまみがTGコンソールの形をしていることからも、その特徴が反映されていることが伺えます。
ValveKultの基本的な使用方法は、DRIVE/INPUTを右に回して音のキャラクターを調整することです。
これにより、音はかなり変化し、存在感が増すことがわかります。
真空管のタイプは3つから選択可能で、T(三極管)、P1(五極管)、P2(五極管)があります。三極管は偶数倍音を、五極管は奇数倍音を強調する傾向があるとされています。
個人的な聴感では、Tは音が太く、Pは輪郭がより強調されるように感じました。真空管タイプの影響をDRY-MIXつまみで調整できるため、細かな調整が可能です。
デフォルトの設定でも十分にカッコいい歪みが得られる
OVERDRIVEスイッチをONにすることで、より歪ませた効果を得ることもできますが、個人的にはあまり使わない傾向があります。デフォルトの設定でも十分にカッコいい歪みが得られるためです。
さらに、フィルターも便利で、特にタイプTの場合はハイパスフィルター、タイプPの場合はローパスフィルターを調整して過剰な質感を調整できます。
Soundtoys Decapitator(同様のエンハンサー/サチュレータープラグイン)と比較しても、ValveKultはシンプルでありながら、効果的に音を変化させることができるプラグインであると述べています。
音の変化をテストした結果も示されており、その効果が実際に示されています。
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